9.1.07

成人式から美しい国へ

成人式がもはや1月15日ではないことを知ったのは去年の今頃だったなあと感慨にふけっておったところ。今年もマスコミは楽しそうに「成人式で大暴れ」みたいな報道をしている。でも、このニュース・バリューって「世界のおもしろ映像」レベルにしか思えないのだが。まああと三年もたずに誰もニュースにしなくなるだろう。

だいたい、成人式は大暴れするもんに決まっとる。お祭りじゃもの。「みすぼらしい手製の爆弾で会場を爆砕。間違えて自分も爆砕」、これくらい盛大にやってもらわんと、通過儀礼の名が泣くわ。

成人式は昔でいう「元服」だから、もっと厳かなもの、なんていうことをぬかす奴もおる。そもそも「元服」なんぞ、国民の何%が必要としたものか、おのれの系図引っ張り出して考えてみやがれ、この百姓の子孫めらが。

なんていう、百姓が武家のモノマネをさせられることに対する憤慨ないし居心地の悪さというものも、成人式の騒動につながっているのではないかと。だいたいみんな押し黙って、お偉方の無意味な話を聞くなんて「無駄」な文化は庶民にはありませんから。

だから、せめて成人式ぐらい無礼講にしなさいな。それで目に余るなら、特例でボンボン逮捕しておしまいなさい。これも立派な通過儀礼。みんなで仲良く捕まれば、楽しそうじゃん。おまけにしばらく豚箱で反省の日々を送らせるのも、「熱狂」から「冷却」をたどらせることで、すばらしく忘れがたい儀式になる。きっと、おいらみたいに国家にたてついてやろうというヒネくれた人間にはならぬはず。「美しい国」がどんどん近くなる。