3.2.06

次第に振り込め詐欺になってきつつあるNHK

故意の未契約50万件対象 NHK民事訴訟検
NHKの橋本元一会長は2日の定例会見で、受信料未契約者への対応について「信念を持って受信料契約をしない人が推計で約50万。その人には民事訴訟を考えていかざるを得ない」と述べ、故意に契約を結ばないケースを対象に、訴訟を検討していくことを明らかにした。

やるなNHK、いいぜNHK、そのコワモテなとこ大歓迎だぜ。
とは申しましても、たとえ未契約者と民事に持ち込んでも、現行法ではあまり勝てる材料はないから、とりあえず脅してみました、というのがその本音だろう。これでビビった視聴者がNHKにゲンナマを振り込んでくれればラッキーというわけだ。まあ、やり方としては、振り込め詐欺とか架空請求詐欺みたいなもんだ。しかし、こういう詐欺での被害総額は400億円を越えるのだから、それを闇の組織ではなく、「みなさまのNHK」に使っていただくのは、ひじょうに望ましいのではないだろうか。振り込め詐欺でも架空請求詐欺でもいい、どんどんやってこませNHK。

もちろん、NHKの未契約の増加は地域共同体の崩壊と関係があるわけで(「公共放送だから払わなきゃ」という倫理観よりも「みんなが払っているから自分も」という判断基準)、そのへんをいじらなきゃ、何も変わりはしねえ。いっそのこと、今の予算の半分くらいでやったほうがいいのではないか。そもそもNHKは金持ちで金遣いが荒い放送局。ここで、ロハス路線に転向というのも悪くない。

NHKのビンボーな番組が好きだった。こういう番組は地方局の限られた予算内で作られていたから、見せ方一つにもアイディアがふんだんに盛り込まれていたものだ。たとえば、「ふるさとのアルバム」の「こんぴらさん」(1973年)は、スチルを多彩にコラージュして、コレってイメージ・フォーラムのシネマティークですか、っていうぐらいの実験映像だった。こういうの、またやってくんないかなあ。そういえば、トルストイはある小説の冒頭をこんな文句で始めてなかったっけ?

「金がかかった番組はみな一様であるが、ビンボーな番組はそれぞれ全部違う」