17.3.06

「少年は重い刑に」が25%

「少年は重い刑に」が25% 最高裁司法研修所が調査
殺人事件の被告が少年だった場合、市民の4人に1人が「成人よりも刑を重くするべきだ」と考えている−。最高裁の司法研修所は15日、市民と裁判官を対象に実施した量刑意識に関するアンケート結果を発表、判断のポイントによっては両者に大きな隔たりがあることが明らかになった。

なあんか、すごいことになってないか。こんな調子じゃ将来の裁判員制度はかなりヤバくないか。成人よりも少年のほうが重い刑罰を与えなければならぬと考える人って、いかなる法哲学に基づいてそう主張してるんでちゅかね(人間は血筋だけが重要にして、環境とか教育とか更正などは意味がない、という思想でちゅか??)。

だいたい、国内の少年犯罪などというものは年々減少傾向にあるのだし、「未成人は勢い余って殺人を犯す率が高い」のが万国共通なのに日本だけはそれが極端に少なく(宮崎学「殺人率」などの統計を参照)、他国から気味悪がられているくらいなのにな。

ただ、未成年の「動機なき」犯罪みたいのが、マスコミによってクローズアップされ、「なんだか怖いね」という風潮を生んでいるのは確かなんだろうね。「動機なき」というのは、そんなふうに思った人のアタマが悪いから。穏当にいえば、自分のアタマで考えようとすることを放棄してるから。それだけじゃんか。「あの世代はワケわかんない」などという、くだらない俗流世代論に踊らされて、「怖い怖い」と言っている人々がいることが、マジ怖い怖いでやんす。