自転車事故の記事を目にすると、どんな場所なのだろうかと気になり(自転車乗りの悪い癖)、Googleマップを使って現場検証していたら、夕飯を作る機会をすっかり失ってしまって、バナナとビスケットでごまかして寝ちゃう寂しい夜。
で、気になった事故はこれ。
「自転車同士が衝突、女性教諭重体 大阪・阿倍野」(朝日新聞)
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/OSK201303040038.html
4日午前7時15分ごろ、大阪市阿倍野区阿倍野筋4丁目の府道(あべの筋)の交差点で、いずれも自転車に乗って通勤中の男性医師(41)と大阪府立高校の女性教諭(58)=ともに同区在住=が出合い頭にぶつかった。女性は転倒して病院に搬送されたが、頭などを強く打っており、意識不明の重体という。
阿倍野署は、医師が安全確認を怠ったとして、重過失傷害容疑で現行犯逮捕したが、約2時間45分後に釈放した。医師は「青信号に従って走っていた」と話しているという。医師にけがはなかった。
現場は信号機のある、あべの筋と市道の交差点。女性は自転車であべの筋の歩道上を南から北に直進。現場交差点の横断歩道を渡っていたところ、西側の市道から東向きに自転車で走行してきた医師と衝突したという。医師は事故後、自ら110番通報した。
交差点近くの商店で働く女性(68)によると、現場は普段から自転車の行き来が多く、住民が通学時の小学生の見守り活動を続けているという。女性は「若い人の中には自転車ですごいスピードを出す人もいる。危ないと思っていた」と話す。
この事故をGoogleマップで現場検証してみた。住所から該当する交差点は二つある。
交差点Aと交差点Bだ。
リンク先のストリートビューを確認すればわかるのだが、いずれも男性医師は大通りに出るのに、対面信号を無視して突入する可能性は低いと思われる。つまり、あべの筋の歩道を走行していた女性教諭が、歩行者向けの信号を無視した確率が高い(あくまでも現場の状況からの推測であるが)。
さらに、交差点Aを見ると、女性が見落としたと推定される歩行者用信号の設置位置がかなり見にくい位置にあるのがわかる。このストリートビューの画面だと、女性は画面左から右へと移動したことになり、対面の信号が交差点から不自然なまでに離れている。しかも、その前には商店街の看板などもあって、信号の見え方に困難が生じたのではないか。
もし、事故現場が交差点Aであったとしたら、これは府警のほうへ賠償責任行くかも。もちろん、これが信号設置の基準内であれば法的責任は負わないんだろうけれども。
それにしても、この朝日の記事、「約2時間45分後に釈放」なんてやたら細かいのはいいのだけれど、最後の交差点近くの商店で働く女性(68)の空気コメントはマジで余計。関係ないこと載せるなっての(だいたい、自転車が速いスピードで走ることを前提にして考えなければ、事故は決して減らないのだ)。